頭部反射区
足の親指は頭部の反射区となっています。
脳反射区と表現されてる場合もありますが、脳だけでなく、その周りの頭蓋骨、髄膜も含めた全体を表すことから頭部反射区というのが一般的です。
少し難しい話になりますが、脳というのは大脳、小脳、脳幹に分けられます。

その中の大脳の反射区が、母趾の大部分を占めているということになります。ちなみに脳全体の中で、大脳が占める割合は8割。
大脳は、表面を大脳皮質という層で覆われています。
この層は、食欲や性欲などの本能的な欲求、恐怖や怒りといった原始的な感情を支配する旧•古皮質、それから、ヒトやサルなど霊長類だけが持つ新皮質で構成されています。
新皮質は、論理的思考をしたり、言葉を話したりといった知的活動を営む部位です。
また、喜びや悲しみといった複雑な感情も生み出します。
他の動物よりも知的に優れているのがヒトではありますが、このような複雑な感情を生み出せるからこそ、日々ストレスを感じたり、悲観的になったり、怒りを溜め込んだりと負の部分も抱える側面もあります。
通常、頭部反射区が硬い場合は、頭痛、不眠症などが疑われる場合が多いですが、こういったお悩みを抱えている場合もありますので、慎重にケアしたいところですね。