リフレクソロジー資格を安く取得する方法
0円でもリフレクソロジストになれる。
リフレクソロジストになりたい。なるにはいくらかかるんだろう?
極論をいえば、0円でもなれてしまいます。
どういう事かというと、
リフレクソロジスト資格というのは民間資格であり、定めがないので誰でも自己判断にて、自分はリフレクソロジストだと名乗る事ができるものなのです。
民間団体、民間スクールなどから発行されている資格認定証というものは、国の定めなどはなく、それぞれの団体、スクール独自の基準にて発行されているものです。
どこかしらからの資格認定書などをもらっておきたいと希望するならば、できるだけ安く、それでいてレベルの高い技術、知識を習得できるところを選ぶのがコスパの良い選択といえます。
若しくは独学でネットなどで無料で技術を学び、ある程度技術がついたと思ったら自分でリフレクソロジストと名乗ってしまう。
それでも法律上は問題がないのです。独学だけで学んで、リフレクソロジストとして仕事が成り立つかといったらかなり難しいと言わざるをえませんが、あくまで法律上は問題ないことです。
どうしてそんな事になっているのでしょうか。
ここから資格というものに関して、少し詳しくご説明していきたいと思います。
そもそもリフレクソロジーの資格って何?
日本において資格というものは大きく分けて国家資格と民間資格とに分かれます。
それぞれの定義を調べるとこのような内容になります。
国家資格
国民の生命、健康、財産などを守ることにつながる業務について、国が責任を持って一定の基準を定め、一定の水準以上の知 識・技術を修得していることを国又は都道府県が確認する必要があるもの。
引用元 厚生労働省
民間資格
国家や公的機関ではなく、民間の事業者が認定する資格。
国の法律に基づいて定められる国家資格とは異なり、民間の団体や企業が、それぞれ独自の審査基準を設けているもの。
引用元 ベスト進学ネット
リフレクソロジストというのは、このうちの民間資格にあたります。
資格問題
リフレクソロジーと内容が似ているものとしては、国家資格のあんまマッサージ指圧師がありますね。
国家資格取得者における問題
元々、視覚障がい者の職業を守る目的で国家資格化された背景もある鍼灸あんまマッサージ指圧師の資格ですが、晴眼者の取得者も増加し、資格取得者の中の視覚障がい者の割合が、1960年代までは6割を越えていたのが1970年代で55.9%となり、1980年代に5割を、1990年代に4割を、2000年代で3割を割込んでいるそうです。
つまり、視覚障がい者の職業を守れなくなっているという問題があります。
また、晴眼者の場合も500万円~600万円という高額な学費、3年間という長い期間の通学を経て国家資格に合格し、やっと資格取得ができるという、ハードルの高い資格にも関わらず、資格取得後に関連の仕事に就けないケースが多い問題もあります。
民間資格取得者における問題
上記のような問題を引き起こしている原因のひとつとして、整体師、カイロプラクター、リフレクソロジストといった民間資格者がマッサージに類似したテクニックで仕事を得ているという背景もあります。
民間資格というのは上記の通り、民間の団体や企業が、それぞれ独自の審査基準を設けているものであり、学費や履修期間もバラバラ。
中には数万円、1日ほどで資格が取得できると謳っているスクールまであります。
そのようなスクールで安易に民間資格を取得して仕事に就いている人というのは、苦労して資格取得した国家資格保有者、中でも仕事に就けていない国家資格保有者から目の敵にされやすい存在である事を頭に入れておかなければいけません
海外の資格事情
さて、このような問題は日本だけのものでしょうか。
海外に目を向けてみようと思います。
例えば、アメリカの場合。
アメリカでは州ごとにマッサージのライセンスが定められています。
学費は日本のマッサージ国家資格よりもだいぶ安く100万円前後。期間は2年間です。
実際に私は、ハワイ州のこういったマッサージスクールの短期コースに参加した事があります。
場所柄もありますが、皆のびのびと楽しそうに技術、知識を習得していたのが印象的でした。
その後に、これも武者修行で留学したイギリスでは、国際ライセンスを取得するセラピストが多くいました。
持っていなくても仕事はできるが、持っている事がスキルの証明になるといった感じでしょうか。
日本の制度を前向きに捉えたい
このように、国々によって制度の違う資格問題。
日本はまだ法が整備されていない面もあり、色々とやりにくい面もあるのが事実です。
しかしながら、前向きに考えてみると、日本のセラピスト業界というのは、広く多くの人がチャレンジできる世界である事、学費が払える、払えないというお金が物を言う世界ではなく、実力が物を言う世界である事がいえるのではないでしょうか。
国家資格を持っていても実力がなければ食べていけません。
民間資格でも、独学でも、お客さんを魅了する技術と知識を持っていれば長く食べていくことができます。
日本特有の制度によって、国家資格、民間資格間の争いなどの残念な面も一部の人間の間で見られますが、是非多くの方が責任をもってこの世界に挑戦して、その結果救われる人が多く生まれて欲しいと願っています。