足つぼで指が痛くならない方法
こんにちは。リフレ今澤です。
私が生徒さんにリフレクソロジーをお教えするにあたってとても大事にしている事があります。
身につけたテクニックによる施術で、相手の体が良くなればそれだけで良いというわけではありません。
相手がプラスになる代わりに自分がマイナスになってしまっては意味がないのです。どういう事なのか、私の体験を交えながらお話したいと思います。
20年前の衝撃
昔、私がリフレクソロジーの某チェーン店に客として行った時のお話です。
もうかれこれ20年ほど前の出来事でしょうか。
それだけの年月が経っているにも関わらず、未だに記憶に深く残るある出来事がありました。
ある出来事。具体的にいうと、ある衝撃的なものを見たのです。
スタッフの方に案内され、施術席につくと、
「宜しくお願いします。本日担当させていただきます○○です。」
と、正面に座った私の担当の先生。
その先生の指をよく見ると、
いや、当時の記憶が曖昧ですが、よく見ようとしなくても自然と目に入ってくるほど目立っていたかもしれません。
その指の何かが。
揉みダコは勲章!?
それは、担当の先生の指にできたタコです。通称「揉みダコ」なんて呼ばれているものですね。その先生の揉みダコはとにかく凄まじかったのです。親指と人差し指の関節それぞれにピンポン玉がついているような。そんな印象でした。
それを見た時に最初に出た感情というのは、
すごい とか、
かっこいい
とかではなく、
心配でしかなかったんですね。私は、すかさず質問しました。
「その指すごいですね。どうしたんですか?」
それに対し、先生からは意外な表情で意外な返答が返ってきたのです。
「これは私の勲章なんです。お客さんの足を揉み続けた結果にできたものだから。」
自信たっぶりに誇らしげな表情でそんな風に語る先生。
「え・・・?」
本当に申し訳ないです。今これを読んでいる方の中で、同じように揉みダコがある方もいらっしゃるかもしれません。
誇らしいものとして捉えている方には本当に申し訳ないのですが、私がその時、頭の中に浮かんだものは、
「え・・・?」
という疑問の感情だったのです。
恐らく、その時の私の表情は固まっていたでしょう。
私はその頃まだ、リフレクソロジーを本格的にはやっていませんでしたが、将来施術の繰り返しによって指にボンっとピンポン玉のようなタコができていった時に果たしてそれを誇りとして考えられるか?
正直疑問に感じました。
揉みダコを回避する方法
身につけたテクニックによる施術で、相手の体が良くなればそれだけで良いというわけではない。
セラピストは自分の身体も守らなければいけない。
その時の体験がきっかけで、私は強くそう思うようになりました。
揉みダコを作らない施術法。
つまりは、自分の身体を守る施術法。
試行錯誤を繰り返した後に、私はあるテクニックを作り上げました。
人間の体は同じ部位に衝撃を受け続けると、そこを守ろうとします。
武士が身を守る為に、硬い鎧(よろい)を身に着けるが如く、皮膚を硬くして身を守ろうとするのです。
揉みダコができるのもその原理です。
指の同じ部位にばかり衝撃を受け続けると、体はそこを守ろうとして皮膚を厚くします。
つまり、鎧をつけるんですね。
鎧をつけても、その鎧がもろくて役に立たなければ今度はさらに硬い鎧をその上に作ろうとします。
そうして硬い鎧、硬い鎧、と重なっていって硬い硬い大きな大きなタコになっていってしまうんですね。
ならば、そうなる事を防ぐためにはどうしたら良いのか。
試行錯誤の末に、私はある方法に辿り着きました。
それは、以下の2つの事を軸にしたものでした。
・衝撃を分散させる。
・衝撃から逃げるようにしながら受け止める。
指の動かし方から「ローリング法」と仮に呼んでいます。
具体的な動きをこの動画に収めました。